2007年9月20日木曜日

温泉排水中のフッ素やホウ素

温泉排水中のフッ素やホウ素

国内の大半の温泉に含まれるフッ素やホウ素は、水質汚濁防止法の規制物質にも指定されており、その除去が課題になっているという。この2物質は安価な除去技術が確立されていないため、除去・回収するには1旅館当たり数千万円もの設備投資が必要になるらしい。
 
そこで、9月18日の読売新聞によれば、環境省は来年度から、温泉排水に含まれるフッ素やホウ素などの資源リサイクルに着手することを決めたという。
 温泉排水から回収して販売するとともに、水質浄化にも役立てる“一石二鳥”を狙うという。
3年計画で、成分を回収できる温泉の数や湯量などの実態調査を行うとともに、企業などによる効率的な回収技術の開発を支援するという。
 計画では、温泉排水からフッ素やホウ素などを回収する安価な吸着剤を開発。
経済産業省の協力を得て、吸着剤から分離したフッ素やホウ素を、メッキ加工用などの工業用品として販売・流通させるという。
環境省は今年中に専門家による技術検討会を設置し、企業などが技術開発する際の助言などを行う予定だという。


資源リサイクルで水質浄化もできれば正に“一石二鳥”
期待したいものである。

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